チューリップと水車の国のオランダ語

2013年9月22日 11:30

言語学的にオランダ語はインド・ヨーロッパ語族の西ゲルマン語群に属します。また広義のドイツ語の一方言ともされています。これは学術的な分類であって、実際にオランダ語をドイツ人が理解することも、オランダ人がドイツ語を理解することもできません。現在は、オランダ以外に、ベルギーのフランデレン地域、スリナム(以前オランダの領地)、アルバ(オランダ自治領)、オランダ領アンティルで公用語として使用されています。またオランダ語は各国語により呼び方が全く違うという特殊性があります。

言語

オランダ語の呼び方

オランダ語

Nederlands

英語

Dutch

英語(俗語)

Holand

ドイツ語

Niederalde

ポルトガル語(俗語)

Holanda

日本語

蘭語

 文字はラテン文字を使用しているが、オランダ語アルファベットには、オランダ語に特有の[ji](エイ)(YYの間)があります。

文法的にはドイツ語、フランス語、デンマーク語、ノルウェイ語、スウェーデン語の影響を受けています。

オランダで何を浮かべますか。やはり、風車やチューリップや運河でしょうか。最近ではサッカーの天才、デニス・ベルカンプを思い浮かべる人もいるでしょうね。16世紀から第二次大戦前まで、オランダのアムステルダムはダイヤの取引と、ダイヤの加工で世界の中心でした。

オランダにはどうして風車が多いのかご存じですか。オランダの国土は1/4が界面の高さより下にあります。ということは中の水は海に流れないので、水を汲み出すのに風車を利用していたわけです。今では動力で水を汲み出しているので、風車は単に観光用となってしまいましたが。

また、資源としては天然ガスの産出量が世界第9位です。1964年にフローニンゲン市東部で天然ガスが発見されて以来、資源輸出国となっており、エネルギー自給率は110%となっています。