2013年9月22日 11:25
東欧の範囲は、各時代背景によってその都度変化してきました。ソ連邦が存在した冷戦時代は、ソ連邦に属する東スラブ民族の国々が東欧と呼ばれていました。現在の国連統計局の分類からは、ウクライナ、スロバキア、チェコ、ハンガリー、ブルガリア、ベラルーシ、ポーランド、モルドバ、ルーマニア、ロシアとされています。
ロシア語、ウクライナ語、スロベキア語、チェコ語、ブルガリア語、ベラルーシ語、ポーランド語は言語学的にはインド・ヨーロッパ語族=>スラブ語派に属し、他方、ルーマニア語、モルドバ語はインド・ヨーロッパ語族=>イタリック語派に属します。また、ハンガリー語はフィン・ウゴル語派に属し、フィンランド語やエストニア語と同系統です。ロシア語、ウクライナ語、ブルガリア語、スロベキア語、ベラルーシ語はキリル文字を使用しています。またポーランド語、チェコ語、スロバキア語はラテン文字を使用しています。
国名 |
人口 |
言語 |
表記体型 |
ウクライナ |
45百万人 |
ウクライナ語 |
キリル文字 |
スロバキア |
5百万人 |
スロバキア語 |
ラテン文字 |
チェコ |
10百万人 |
チェコ語 |
ラテン文字 |
ハンガリー |
10百万人 |
ハンガリー語 |
ラテン文字 |
ブルガリア |
8百万人 |
ブルガリア語 |
キリル文字 |
ベラルーシ |
9百万人 |
ベラルーシ語、ロシア語 |
キリル文字 |
ポーランド |
10百万人 |
ポーランド語 |
ラテン文字 |
モルドバ |
3百万人 |
モルドバ語 |
ラテン文字 |
ルーマニア |
21百万人 |
ルーマニア語 |
ラテン文字 |
ロシア |
143百万人 |
ロシア語 |
キリル文字 |
キリル文字 |
ラテン文字 |
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ソ連崩壊前はすべてソビエト連邦下にありましたが、ウクライナ、スロバキア、チェコ、ハンガリー、ブルガリア、ベラルーシ、ポーランドは崩壊後に実質的独立を果たしました。それぞれ独自の言語、民族で構成されています。言語、民族の構成はたいへん複雑で、例えばモルドバ語はほとんどルーマニア語と同じなのですが、政治的な理由から、モルドバ語としています。
日本からは、地理的にも、交通的にも遠いのでなじみはありませんでしたが、最近東欧観光がブームになりつつあります。
ロシアは、ソ連の頃は東西冷戦の相手側でもあり世界を二分する権力がありましたが、ソ連邦崩壊後は、国際的な地位は以前ほどの勢いはありません。最近では、サッカーの本田圭祐がロシアプレミアリーグのCSKモスクワに所属していることが特筆されます。